【永久保存版】くらカラー「黒地用」と「白地用」の違いと正しい選び方 / 制作事例
布用絵の具くらカラー「黒地用」と「白地用」の違いと選び方
この記事でわかること
- 白・淡色の生地(白・クリーム・ペールピンクなど)→ 「白地用」を選ぶ。透明感のある発色で生地の風合いが活きる。
- 黒・濃色の生地(黒・紺・グレー・赤など)→ 「黒地用」を選ぶ。下地の色を隠して、絵の具本来の色をしっかり発色させる。
- 黒地用・白地用それぞれの得意な表現→ 黒地用は油彩やポスターカラーのような表現向き。対して白地用は透明水彩の繊細な表現向きで、水で薄めてにじみ絵も描ける。
なぜ黒地用と白地用に分かれているの?プロがこだわる理由
くらカラーが「白地用」と「黒地用」に分かれているのは、仕上がりの美しさと耐久性を最高レベルで両立するためです。
他社の布用絵の具には珍しい設計ですが、これはアパレルブランドへの手描き量産加工を約50年にわたって手がけてきた現場から生まれた、プロならではのこだわりなのです。
違いのカギは「隠ぺい性」にある
黒地用と白地用の最大の違いは「隠ぺい性」、つまり下地の色を隠して発色する力です。
| 白地用くらカラー | 黒地用くらカラー | |
|---|---|---|
| 適した生地の色 | 白・淡色 (クリーム・ペールピンクなど) | 黒・濃色 (紺・グレー・赤・デニムなど) |
| 発色の特徴 | 透明感あり 下地の色と重なって発色 | 不透明・マット 下地の色を隠して発色 |
| 仕上がりの質感 | 柔らかく 生地の風合いが残る | 塗布部分の質感が残る (堅牢なプロ仕様) |
| 隠ぺい性 | 低い(透過する) | 高い(下地をしっかり隠す) |
| 向いている表現 | 透明感・淡い色調 濃淡のあるボカシ | くっきり・鮮やか 均一的なグラデーション |
| 重ね塗り | 基本1回で十分 | 2度塗りでより鮮明に |


プロのひと言:
クラフトワークスKyotoで、手描き量産加工の仕事を請け負う際には、生地の種類・仕上がりに合わせて様々な樹脂や顔料を組み合わせて配合しています。
黒地用の隠ぺい力が高い理由
黒地用は下地を隠すために特殊な樹脂を多く配合しています。
その分、塗った部分はマットでくっきりとした仕上がりになります。
一方、白地用には透明度の高い柔らかい仕上がりが特長の樹脂を配合しているため、生地本来の柔らかさや風合いをほぼ損なわずに、鮮やかで透明感のある発色が得られます。
あなたのケースはどっち?シーン別 かんたん選び方ガイド
Q&A形式:迷ったらこれで即決
Q. 白いTシャツにカラフルなイラストを描きたい
→ 白地用 を選んでください。生地の白さが活き、絵の具の色が鮮やかに発色します。
Q. 黒いパーカーにロゴを入れたい
→ 黒地用 を選んでください。白や黄など明るい色も下地を隠してしっかり発色します。
Q. デニム(インディゴ)のジャケットにペイントしたい
→ 黒地用 を選んでください。デニムの濃い青色に影響されず、絵の具の色が出ます。
Q. ベージュや淡いグレーのトートバッグに描きたい
→ 淡色なら白地用でOK。下地が薄い色の場合、透明感のある仕上がりが楽しめます。
Q. 赤や青の生地にも描きたいが、どちらにすればいいかわからない
→ 原則は黒地用。白地用は透過して生地色に引っ張られますが、黒地用なら絵の具の色がそのまま発色します。
Q. 「黒地用だけ買えば何色の生地にも使えるんじゃないの?」
→ 確かに黒地用はほぼ全色生地に塗れますが、白・淡色の生地には白地用のほうが透明感がでて布地も柔らかく仕上がります。
→ 白や淡色の生地でも「濃淡のない均一的な柄」「油彩的な表現」であれば黒地用を使用。生地に塗り込み定着させてください。
その他の疑問はよくある質問をご参照ください!
白地用と黒地用、発色の違いを目で見る
実際に赤・青の生地の上から同じ黄色を塗り比べると、その差は一目瞭然!

白地用・黒地用の黄色を塗り比べてみました!
白地用(上の線):青地の上では透過して緑みがかり、赤地の上ではほぼ見えなくなるほど薄くなります。
下地の色と混ざり合うような、水彩画に近い表現です。
黒地用(下の線): 青地の上でも赤地の上でも、しっかり「黄色」として発色します。
1度塗りで少し暗めになりますが、2度塗りするとくっきりとした黄色になります。



白地の上で比べると、白地用のほうがやや透明感のある鮮やかさ、黒地用はよりマットでくっきりした印象です。
どちらが優れているというわけではなく、得意な表現が違うとご理解ください。
ちょっと不思議な「黒地用の黒」はなぜ存在する?
黒い生地に黒を塗ってみたら・・・?
黒い生地に黒を塗っても……見えませんよね。
でも、くらカラーには黒地用の黒色があります。その理由は「ツヤで見せる」ため。
黒地用の黒は他の黒地用カラーと異なりツヤありに仕上がります。
黒生地の上でもツヤのコントラストで黒の線がくっきり見え、アクセントとして使えます。
ただし粘り気が強いため白地用の黒より、扱いが難しいです。
黒地用で描いたイラストの輪郭線に使うと、締まりが出て格段に美しく仕上がります。

黒地用の黒でペイントした黒Tシャツ。黒のドットがツヤっぽく光ってモードな雰囲気です。
白地用と黒地用の水玉を並べてぬってみた!

もともと白地用のドット柄の見本に、黒地用を並べて塗ってみました。
よく見てみると、上の白地用のペイントは透明感があって絵の具の濃淡もみえます。
一方下の黒地用ペイントは絵の具そのものの発色です。濃淡は感じられずマットな発色です。
まとめ:「分かれている」からこそ、きれいに仕上がる
| 生地の色 | おすすめ |
|---|---|
| 白・クリーム・淡いベージュ | ✅ 白地用 |
| 黄・ピンクなど淡色 | ✅ 白地用 |
| 黒・紺・グレー・濃い赤・デニム | ✅ 黒地用 |
| 黒生地に黒で線を入れたい | ✅ 黒地用の黒(ツヤあり) |
「最高の仕上がり」を、お客様とも共有したい
くらカラーが白地用・黒地用に分かれているのは、手間をかけさせたいからではありません。
アパレル現場のプロが追い求めた「最高の仕上がり」を、お客様にも届けたいから。選ぶのが少し手間でも、その分だけ仕上がりに差が出ます。
ぜひ生地の色に合った一本を手に取って、その発色の違いを楽しんでみてください 

